審査委員メッセージ

審査委員長からのメッセージ

審査委員長 第19回応募者に向けたメッセージ

子どもの幸せをデザインする

キッズデザイン賞は、子どもたちが欲しいと言って飛びつくものや、買い与えると喜ばれるようにデザインされたものを褒める制度ではありません。
子どもの現在から将来にわたって役立ち、安全で、幸せにつながるようにデザインされた物や事を確認する社会の仕組みです。そのデザインは、わが子の幸せを超えて、すべての子どもたち、あるいは、あっという間に育っていく子どもたちの、将来の幸せ、そしてこれから次々と生まれてくる明日の子どもたちの幸せにまでつながります。
ところが、子どもの幸福度に関してユニセフが行った最新の調査で、日本は38か国中20位、中でも精神的幸福度に至っては37位と、ほぼ最下位です。いったい何が間違っていたのでしょうか?
もちろん調査の仕方や、評価尺度の問題はあるかもしれませんが、この結果は決して看過すべきものではありません。いったい我々は何をしていたのでしょうか?
発足以来20年になろうとするキッズデザイン賞は、皆さんと一緒に、社会そのもののデザインを見直しながら、もう一度「子どもたちの幸せ」とは何かを考え直さなければなりません。

キッズデザイン賞 審査委員長

益田文和

キッズデザイン賞 審査委員長 益田文和

東京造形大学デザイン学科卒業。
建設会社、デザインオフィスを経てインダストリアルデザイナーとして様々な製品のデザイン開発、地域産業のデザイン振興など国内外のプロジェクトに関わる。
1991年株式会社オープンハウス設立、代表取締役。

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