代々受け継いできた屋敷林などの地域資源と暮らしの記憶を、子どもたちと共に持続可能なコミュニティーづくりを通して継承するプロジェクト。森のように存在する敷地を利用してできた陶芸教室、カフェ、ギャラリー、障がい者グループホームが共存する、多世代交流の地域拠点です。新しいデザイン手法により継続的な仕組みづくりに挑戦しました。

宮城県仙台市のまちづくりの事例で、屋敷林や地域の暮らし文化を地域の記憶としていかに残していくかという課題に対し、地域の人々や子どもたちを巻き込んだワークショップを積み重ねていくプロセスがとても良い。コミュニティー醸成へ向けた丁寧なアプローチだ。

地域に代々住まう「人」に着目した多世代交流かつ歴史文化の伝承プログラムで、細部にわたり工夫が読み取れる。まちの成り立ちや暮らしぶりなどを高齢者からヒアリングし、子どもたちは建築・外構作業に参加している。コミュニティーの希薄化が問題視されるなか、子どもたちのまちづくり参画のロールモデルになり得る骨太なプロジェクトである。

https://www.sekisuihouse.co.jp/mail/form.html 台の森（通常カフェ・レストラン利用の場合は直接現地訪問ください） 宮城県仙台市青葉区台原6-13-1